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藤浪投手はイップスだったのか?

 

松本です。

 8/27の阪神-巨人戦

8/27の巨人戦、藤浪投手が7回途中まで素晴らしいピッチングを見せてくれました。

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結果的に負け投手になったものの、チームとしても本人としても大きな収穫になったのではないでしょうか。

僕の最大の望みは今年の逆転優勝であることには変わらないものの、それは願望に近いものです。

それよりも、やはり選手が成長して来年以降につなげて素晴らしい野球人生を送ってほしいという気持ちが大きいです。

もちろん、藤浪選手の成長のために試合を壊していいわけではないし、デッドボールは許されるものではないにせよ、とりあえずほっとしたという気持ちが大きいですね。

しかし、デッドボールを機会に制球を乱す

とは言うものの、7回で村田選手にデッドボールを与えたことから崩れ出しました。

これは今までと同じ傾向で、完全復活と言われないのもここが大きいです。

ただ、制球を乱し始めたからデッドボールを与えたとも見ることができますし、ここらへんはスタミナ不足という面もあるかもしれません。

今回はいい傾向は見られたが、悪い傾向もあり、次に期待したいというのが多くのファンの心情ではないでしょうか。

まぁ現状、先発が足りていないというチーム事情もあり、藤浪投手になんとか頑張ってほしいという側面はあるものの、多くのファンの期待するところでしょう。

藤浪投手はイップスだったのか?

そこで、話題になったのが「イップス」という単語です。

簡単に言うと「精神的な要因で思うように投げられない状態」を指しますが、藤浪投手は右打者に与えるデッドボールを気にするあまり、ストライクが投げられなくなったと言われていました。

本人も周囲も公言したわけではないものの、ネット上ではさも事実のように広まり、しかも、藤浪投手本人がイップスと呼ばないでほしいと言っているというような話さえ出回りました。

藤浪投手がイップスか否かは本人、もしくは専門家しかわからないところだと思いますが、僕が疑問だったのは、なぜ皆そう簡単に「イップスだ」と言えるのか、というところです。

見たらわかるだろうという意見はナシにすると、誰しもそんな正確な理由は言えない気がするのです。

これがネットの影響力というか・・・僕自身、イップスになったこともないし、具体的な例も挙げられないし、じゃあどうするのというのもわからない。

ほとんどの野球ファンがイップスに精通しているとは思えませんが・・・。

技術的な問題であるという指摘も

もちろん、イップスという説がある一方で、そうではないという説も多く聞こえます。

WBCの影響があり準備不足だという意見、フォームがおかしくなったところを修正できていないという意見(これは本人も同様の発言)、性格が問題という意見もありました。

僕も、WBCの影響は大きかったと思います。

特に開幕直後はWBC代表選手に不調が数多く見られ、藤浪投手もそうだと思っていました。

しかし、その後のデッドボールから制球を乱すシーンから「イップスでは?」という意見に変化していったように思えます。

僕は本当にイップスだろうか?という気持ちがすごくありました。

それは次、もう一度投げたらすごい投球を見せてくれるのでは?という身勝手な期待があったことは否定しません。

ただやはり、WBCの影響で調整が遅れ、フォームが崩れたのをなかなか直せなかったのが一番最初の原因で、そしてそれと徐々に精神的な問題が絡み合っていった不調では?というのが現状、僕の意見です。

今回の好投はフォームの修正?

で、改めて今回の好投ですが、これはもちろんたまたまではなく、ちゃんと理由があることを示唆した記事がありました。

 

thepage.jp

こちらの記事では精神的な面ではなく、フォームのマイナーチェンジであると書かれています。

本人が二軍コーチに「腕を少し下げたい」と申し出て、修正し、チェックしてもらった結果とあります。

ここでリリースポイントを修正できたことで、序盤の好投につながった、と書かれています。

これが事実であれば、本人も語っていた自分で修正できないという点もある程度克服できたとも捉えられますし、精神が安定しているかどうかというよりも的確な指標ができたことにもなります。

もちろん、次投げていい結果を出せても、その次も、と引退するまで続くわけですが、少なくとも僕は藤浪投手をずっと応援していくつもりです(別チームで優勝を目指しても)。

まだ23歳ですからね。ここから伝説の投手になっても誰も驚かない年齢と実績ですよ。

同世代の選手と切磋琢磨して素晴らしい試合を見せてほしいですね!