松本です。
スポーツナビより(4/19現在)
大体20試合が経過しまして
プロ野球も20試合ほど経過しまして。順位は上の通りです。楽天だけ色が違うのがすごく気になりますが、とうとうソフトバンクが首位に立ちました。セリーグは巨人が首位です。
セリーグの順位は、開幕前の予想と違うという方は多いのではないでしょうか。特に中日を上位に推した方はあまりいないでしょう。
逆にパリーグは予想通りという方が多いかもしれません。まぁこの順位になったのはつい最近ですが。
阪神は首位まで1.5ゲーム差の4位
まずまずでしょう。ぶっちぎりで優勝するなんて誰も思っていませんし、現時点での順位に特に意味はない、と言ってもいいですし。それよりも貯金があるというのはいいことです。
本塁打数は2位、盗塁数も2位です。ここらへんは、去年に比べると大幅に改善されている点ではありますね。ただし、打率と防御率は共に4位。まぁ全体的に大きな差はありませんが、やはり置いて行かれていないことが重要です。
失策数は少なく、8個で2位。カウントされていない実質数を考えると、かなり増えるでしょう(まぁ他のチームも同様ですが)。
まとめると、数字として大幅に飛び抜けているものはない、ということですね。
開幕〜現在のスタメン変遷
怪我で抜けている福留をのぞくと、横田と江越が交代。ヘイグが体調不良の後が引いていること、中継ぎの再整備が必要なことを理由に二軍へ。代わりに陽川、北條の併用が予想されます。また、19日の試合では大和がセンターで初スタメン。4打数2安打で結果を残しました。
捕手に関しては、開幕は岡崎が務めましたが、梅野との併用。現在は梅野の起用が増えています。
高山、ゴメス、鳥谷、西岡に関してはほぼ固定。
ローテーションからは藤川がどうなるか。岩貞は3戦で防御率0点代という抜群の安定感でローテーションは固定でしょう。
金本監督は決断できるのか
ここからが本題です。
金本監督はこれまで、それなりのスピードで決断をしてきました。代打で結果を残した江越のスタメン起用、ヘイグとドリスの入れ替え。北條、陽川の起用。
僕は決して前年までの和田監督が無能だとは思いませんし、若手にもそれなりのチャンスが与えられてはいたように思えますが、この決断に関しては、和田監督では難しかったと思います。特に外国人。
しかし、これらは監督の決断力が全く影響ないとは言いませんが、監督一年目でそれなりに自由にできるという点も忘れてはいけないと思います。即、結果を求められている年ではないということもあり、決断できている部分は大いにあるはずです。
本当の決断とは、長年のものを断ち切る、ということです。阪神ファンならもうすでにわかると思いますが、鳥谷に関してです。
ここ数年、言われていることではありますが、鳥谷のパフォーマンスが落ちて来ており、連続フルイニング出場が足かせになってきているのではないか、ということです。
ここには何らかの「決断」が必要になってくるはずです。
現時点での決断はまだ早いか
現時点での鳥谷の打率はちょうど2割。これに関しては上げてくるでしょう。毎年のことでもありますし。しかし、3割を超えるかと言われると厳しい。四球数は相変わらず多いので、最終的に出塁率は4割を超えるかもしれません。
問題は守備です。守備のパフォーマンスは、セイバー的に見ても去年からかなり落ちています。現在の失策数はすでに2個、またカウントされていないものや、守備範囲の狭さも目立ちます。
特に、打撃好調で二塁に固定されている西岡も守備範囲が狭く、二遊間は絶望的です。というか、一塁・三塁を含め、阪神の内野は絶望的です。これらを補えるほど打つしかないのです。
現時点の鳥谷において、特筆すべき点は四球数のみでしょう。金本監督も何番で起用すべきか迷っているようにも思えます。
しかし、これまで積み上げて来たものを崩すにはまだ早いかもしれません。20試合程度ですしね。
果たして決断できるのか?
ここまで、それなりの決断をしてきた金本監督ですが、果たして決断できるのでしょうか?一年目の監督だから、自由にやっていいと言われたから、ということを理由にはできない決断です。
また、金本監督自身の影響も大きい連続フルイニング出場。本人も現役最後の数年は、パフォーマンスが戻ると信じてやった、と語っていました。鳥谷についても、パフォーマンスが戻ると信じているはずです。
しかし、後継者の問題もあります。いずれは辞めることになりますし、現時点ではショートからの変更すらない、というのは驚異的でしょう。段階的に、試合途中からサードに移り、代わりに大和をショートに回す、とやっていくべきでしょう。まぁセカンドは?という問題も出てきますが。
金本監督が、長期政権となるとすれば、後は時期の問題だけです。僕はこのままのパフォーマンスであれば、今年中という気がしています。
果たして、金本監督は決断できるのでしょうか?