四条通り週末.com

京都から万物の面白さを伝えます

サラリーマンを辞めて自由になろうという本が本当に言いたいことは「サラリーマンを辞めて自由になろう」ではない

松本です。

 

娘が39度の熱を出しまして。なぜか我が家は熱と言えば39度!というぐらい39度の熱を出す傾向にあるようです。

 しかし、保育園から連絡があり、嫁が迎えに行ってくれ、僕が21時頃に帰宅するともはや娘は元気全開で「パパー!」と言って走ってきました。しかし、油断は禁物ですので、明日は僕が面倒を見て会社を休むことになりました。

 

録画しといてまだ一話も見てない真田丸を見よう!!

今日の一曲
記念すべきレディオヘッドの1stから、みんな大好きcreepです。僕はKID A以降の数枚はあまり好きではないのですが、この頃のレディオヘッドは大好きです。サマーソニック出演も決まったということで!

サラリーマンを辞めて自由になろうという本が本当に言いたいことは「サラリーマンを辞めて自由になろう」ではない

長いな。しかし、僕が言いたいことを端的に言うと、こういうことです。

 

昔、こういう本に影響された先輩に言われた言葉ですが、サラリーマンと奴隷の違いはCDをレンタルしたか買ったかの違いだけだそうです。割れた時に弁償しないといけないか、まぁいいかと思うかの違いです。何かの本に書いていて、それに影響されて先輩は会社を辞めました。まぁ、かなり重労働だったので、それもいいと思います。

 

しかし、こういった本が本当に言いたいことはそれそのものではないと思うんです。こういうことを言う人には2パターンの人がいると思います。1つは、サラリーマンは貴重な労働力とわかっているが、自分はそれとは違うと自覚したい、もしくは他の人に認識されたいという願望で敢えて言っている人です。もう1つはただの馬鹿です。

 

なぜならば、サラリーマンがいないと文字通り世の中は何も動かないからです。電気、ガス、鉄道、何もかも動きません。山の中で一人で「サラリーマンを辞めて・・・」とかつぶやいているなら好きにすればいいですが、少なくともサラリーマンが日本というか、一般の生活を支えているのは間違いありません。

では、何を言いたいのか?

では、本当に言いたいことは何でしょうか?簡単です。

 

本を買ってくれ、それだけです。

 

なぜならサラリーマンを辞めて自由になった人が、他の人間がサラリーマンを辞めて自由になろうが死のうがどうでもいいからです。サラリーマンの自己啓発本を書いている人間は、サラリーマンが読んだら感動するだろうなということを書いているだけです。そのためのデータを集めているだけです。そのために自分の経験を面白おかしく書いているだけです。

 

昔、読書感想文を書くとき、自分が本当に思ったことよりも、大人が求めているのはこうだなと思って書いたことはありませんか?それと全く同じです。結果はサラリーマンを辞めて自由になって良かったとは思っているでしょうが、それに伴うリスクを全くわかってない訳がありません。ましてや、まともな人間が他人の人生を左右する判断をやみくもに押すでしょうか?いいえ、本が売れてほしいだけです。お金がほしいだけです。もっと自由になりたいだけです。

 

宗教と同じですよ。最初は自分の素晴らしい考えを世に広めようという志もあったかもしれません。しかし、結局のところそれが何なのかという話ですよ。だって、サラリーマンを本当になくしたいなんて思ってる人はただの馬鹿ですからね。何かを貶して優越感に浸りたいだけです。

 

本を読むのは悪くないです。影響されるのも悪くありません。しかし、それを他人に押し付けるのは良くない。僕と友人の合い言葉に「壷は買っても買わせるな」という言葉がありますが、自分が宗教や悪徳商法に騙されるのはただの馬鹿だとしても、それを他人に薦めるのはもう罪です。

 

自己啓発本を読んで、感動したとき、それをもう一歩下がって冷静に見てください。信用できる文章ですか?信頼できる作者ですか?メリットばかりを挙げていませんか?デメリットも書いていますか?広く、多くの人を対象としていますか?ある特定の選ばれた人間だけを対象にした成功譚ではありませんか?

 

何かを決断するとき、それに対してどうこう言えるのは、家族と親友だけです。そこに金を求めて意見する人間は、僕は自由を履き違えているだけだと思いますね。