松本です。
まだまだ君の名は。が人気ですね
人気ですね〜。
はてなでも、未だに君の名は。関連の記事が上がっていますし、ニュースでもよく話題いになっています。興行収入で何を超えたとか。
ですが、一方でやはり批判的な意見も出てはいます。
その一例として江川達也氏のテレビでの発言を挙げてみます。
江川達也氏「君の名は。はプロから見ると全然面白くない」
テレビ番組での発言を記事にしたのはこちら。
スポニチさんから。確かに、言ってますね。
僕は明確に「面白かった」という態度ですから、正反対の意見です。
しかしですね、江川氏の言いたいことも、わかると言えばわかるのです。
売れる要素=ポップであること
映画ではあまり感じませんが、音楽ではよくあると思います。
ポップでなんだか売れそうな歌詞とメロディの曲がやっぱり大人気だけど、自分はなんとなく面白くないなぁと思うこと、ありませんか?
僕はよくあります。かなりあります。
何が面白くないか考えてみると、やっぱり売れそうな曲作っただけで、何も主張されてない!と思うのです。
なんだか自分の中では「音楽=主張」だという考えがあって、つらいことばっかりだけど人生楽しいから元気だそ!みたいな曲はまぁそんなに心に響かないんですよね。
しかし、一方でポップソングを口ずさんでしまう現象
ありますよね。
何か別に特にすごく気に入ってるわけでもないけど、口ずさんでしまう曲って、あるんですよ。うん。
昔、Nirvanaという超有名なバンドがおりまして。
その代表曲に「Smells Like Teen Spirit」という曲があります。
ボーカルのカートが売れる曲を作ろうとして作ったらすげぇ売れたというとてもポップな名曲です(ちなみに「ティーンスピリット」というのは日本で言うところの「エイトフォー」みたいなもの)。
そういった経緯があり、カート自身は「スメルズ〜」をあまり気に入ってはなかったんですが、それでも大ヒットして客から求められるから仕方なく演奏するというような状況が続いていました。
カートは「スメルズ〜」のことを「クソみたいなポップソングのように、しょーもないけど何か口ずさんでしまう要素を含んだ曲」と何かの番組で言っていました(ソースは忘れましたすみません)。
売れる曲というのは、やはりどこかでポップさを含んでいて、それの割合が非常に重要になってくると思うのです。
映画の話に戻しますと
映画の話に戻しますと、確かに君の名は。はそういったポップな要素が数多く含まれていると思います。
お約束というか、こういうの好きだよね!みたいなのが随所に散りばめられています。
ちなみにですが、君の名は。はどちらかというと、男性が好きなアニメだと思います。男性にウケる要素がいっぱいあるような。
で、まさにここがヒットする要素なわけですが、先ほどの口ずさみたくなるというのが、大ヒットの要素でもあると思うんです。
君の名は。は最高のポップソングなのではないか?
ポップソングってつい口ずさみたくなると言いましたが、君の名は。は何度でも見たくなるんですよね。
ポップソングのように、毎日のように見てもいいぐらい、気持ちが晴れやかになるというか、またあの感じを味わいたい!となるんですよ。
シン・ゴジラもめちゃくちゃ面白かったですが、ポップソングではない気がするんです。すごく完成された曲というか。
いい曲だな〜とは思うけど、1曲リピートでは聴けないというか。でも、君の名は。なら1曲リピートで聴けちゃう気がするんですよね。
ここですよね。
江川達也氏の批判は、最高の褒め言葉ではないか?
同業者からすれば売れるアニメ作りやがって!と思うかもしれませんが、逆を言えば客のニーズをくみ取り、素晴らしいポップソングを作りやがって!ということですよね。
これって、羨む気持ちとか、悔しい気持ちを全部ひっくるめた、すごい褒め言葉だと思うんです。
経済評論家の岸博幸氏は同番組で「監督は賢いから今の世の中に合わせて作った」と評価していたそうですが、まさにそうですよね。
ちなみにですが、僕は君の名は。をただのポップソングではなく、メッセージも込められた素晴らしい曲だと思っていますよ。とんでもなくポップだとは思いますけどね。
最後にまた貼っておきます。映画では明かされなかった細かな設定や、本編で触れられなかったサイドエピソードが楽しめるアナザーサイドです。
これを読めば絶対もう一度映画館に行きたくなります!